格安SIM LINEモバイル 料金プランや設定方法まとめ
2016年9月21日、MVNO(格安SIM)として正式にサービスを開始した「LINEモバイル」ですが、なかなかイイ感じです。
実際に使ってみましたが、まだサービス開始から2ヶ月程度しか経過していないということもあってか、速度はかなり快適です。
LINEモバイルは、あのSNS最大手のLINEが運営する格安SIM/格安スマホ事業。
そんなできたてホヤホヤの状態のLINEモバイル実態をまとめてみました。
- 通信回線網はドコモ
- LINEモバイルの特徴
- LINEモバイルの料金プランは2種類
- 最低利用期間と解約金/事務手数料について
- LINEモバイルAPN設定方法
- LINEモバイル実測速度(茨城県つくば市)
- 現在実施中のキャンペーン情報
- まとめ
通信回線網はドコモ
LINEモバイルは、NTTドコモの通信回線網を使用した回線となっています。
MVNOでは、UQモバイルやmineoなどでau回線を利用したMVNOがありますが、現段階では圧倒的にNTTドコモの回線を利用している事業者が多いのが実情です。
ドコモ系MVNOということなので、SIMカードもNTTドコモのSIMカードを利用することになります。なので、利用端末がドコモせで購入したスマートフォンの場合は、SIMロック解除をすることなく利用することが可能です。
また、ドコモとLINEモバイルの間でシステム供給を行っている会社は、MVNO最大手のOCNモバイルONEを運営するNTTコミュニケーションズが行っています。
なので、現在利用している限りではかなり安定した通信が行えています。
LINEモバイルの特徴
LINEモバイルの特徴としては、こんな感じでしょうか。
- カウントフリーサービス
- LINEで友だちにデータプレゼント
- LINEトーク上でデータ残量の確認
- LINEの年齢認証が可能
- docomo回線で安心の接続エリア
カウントフリーサービスとは?
カウントフリーサービスとは、対象サービスの通信量をカウントしないですよというものです。
つまりここで対象になっているアプリ(LINEなど)を利用しているときには、契約している通信容量を減らすことなく利用できるようになっています。
月末前などにすでに通信容量を使い切ってしまった場合、通常だと通信速度が200Kbpsに制限されるのですが、カウントフリー対象アプリを利用しているときはずっと高速通信が可能になのでこれは嬉しいですよね。
カウントフリー対象サービスは、契約プランによって変わってきます。
LINEでデータプレゼント
LINEモバイルでは、LINEモバイルを使っている友だちに自分のデータ容量をプレゼントすることができます。
大手キャリアでは、家族間でデータ容量を分け合えるというプランがありますが、LINEモバイルでは家族だけでなくLINEモバイル利用者が対象になっています。
データのプレゼントは、LINEモバイルをLINEで友だち登録すれば、LINEのトーク画面から簡単に行うことができます。
LINEトーク上でデータ残量の確認
キャリアや他MVNOでは、専用アプリなどを利用して現在のデータ残量を確認することができますが、LINEモバイルではこの作業もLINEのトーク上で確認することができるので、スゴく簡単です。
トーク上でデータ残量確認をタップすると、トーク画面に現時点までの「データ残量」と当日を含めた3日間の「利用データ量」を送ってくれます。
これがLINEだけで完結するという簡潔さは、LINEモバイルのひとつの魅力といえそうです。
LINEの年齢認証が可能
MVNOを利用するにあたって、ひとつネックとなるのがLINEでの年齢認証ができないことによるID検索利用不可という問題。
この年齢認証は、docomo/au/ソフトバンク3社のログインページに行ってしまい、MVNO利用者は行うことができません。
ID検索ができないと、LINEでともだち登録をしようとしたときになにかと不便な思いをすることがありますからね。
この不便さをLINEモバイルは、自社で年齢認証を行うことでID検索も18歳以上であれば利用可能になっています。
LINEの年齢認証は、LINEモバイル契約時についてくるコードを入力することで可能です。
ドコモ回線なので利用エリアも安心
さきにも書いたとおり、LINEモバイルはNTTドコモ系のMVNOで、システムもNTTコミュニケーションズのものを利用しています。
利用可能なエリアについては、docomoのエリアをそのまま利用できるので、今までキャリアをドコモで利用してたという人ならば、なんの違和感もなく乗り換えることができると思います。
ぼくは今までソフトバンクでしたが、元ソフトバンクユーザーからすると、ドコモで繋がらないなら仕方ないと割り切ることができます。
この精神的な安心感は、長く使うとなると意外と重要です。
LINEモバイルの料金プランは2種類
LINEモバイルの料金プランは、大きく分けて「LINEフリープラン」と「コミュニケーションフリープラン」の2種類で構成されています。
LINEフリープラン
LINEフリープランは、毎月利用できるデータ容量が1GBのプランです。
【LINEフリープランカウントフリー対象サービス】
このプランでは、LINEの以下のサービスが対象になっています。
トーク機能 | テキスト及び音声メッセージの送受信 |
スタンプ、画像、動画、その他ファイルの送受信 | |
無料通話、ビデオ通話 | |
タイムライン機能 | 画面閲覧、投稿(画像、動画含む) |
その他 | スタンプ、着せ替えのダウンロード |
アカウント設定に関わる利用 | |
友だち一覧画面の表示、友だち追加 | |
「その他」画面の表示 |
LINEモバイルの中で最も安く利用することができるのが、このプラン。このプランの中で、データ専用・SMS機能付きデータプラン・音声通話付プランの3つから選択可能になっています。高速通信が可能なデータ容量は、1GB/月です。
【LINEフリープラン料金一覧】
データ専用 | 500円/月 |
データ+SMS | 620円/月 |
音声+SMS+データ | 1200円/月 |
音声通話の料金については、20円/30秒となっています。
コミュニケーションフリープラン
コミュニケーションフリープランでは、データ容量が3GB、5GB、7GB、10GBの4つから選択することができるようになっています。
そしてコミュニケーションフリープランでは、LINEフリープランと同様にLINEがカウントフリーで利用できるほか、Twitter、Facebook、Instagramのサービスもカウントフリー対象になっています。
【コミュニケーションフリープラン料金一覧】
データ通信 | データ+SMS | データ+音声+SMS | |
3GB | - | 1100円/月 | 1690円/月 |
5GB | - | 1640円/月 | 2220円/月 |
7GB | - | 2300円/月 | 2880円/月 |
10GB | - | 2640円/月 | 3220円/月 |
音声通話の通話量は、20円/30秒。
【コミュニケーションフリープランカウントフリー対象サービス】
LINE
トーク機能 | テキスト及び音声メッセージの送受信 |
スタンプ、画像、動画、その他ファイルの送受信 | |
無料通話、ビデオ通話 | |
タイムライン機能 | 画面閲覧、投稿(画像、動画含む) |
その他 | スタンプ、着せ替えのダウンロード |
アカウント設定に関わる利用 | |
友だち一覧画面の表示、友だち追加 | |
「その他」画面の表示 |
その他サービス
タイムライン画面の表示・投稿(画像・動画含む) | |
「ホーム/ニュース/通知」の画面表示 | |
メッセージ機能の利用 | |
プロフィール編集 | |
タイムライン/ニュースフィード画面の表示・投稿(画像・動画含む) | |
「リクエスト」「お知らせ」「その他」の画面表示 | |
プロフィール編集 | |
タイムライン画面の表示・投稿(画像・動画含む) | |
ストーリーの画面表示・投稿(画像・動画含む) | |
検索画面での検索・検索結果表示(画像・動画含む) | |
アクティビティの画面表示 | |
ダイレクトメッセージの利用 | |
プロフィール編集 |
LINE・Twitter・Facebook・Instagramのサービスがこれだけカウントフリーで使えるので、この辺のサービスをモバイル回線で利用することが多い人だと、かなりデータ通信量を浮かせることができるんじゃないでしょうか。
最低利用期間と解約金/事務手数料について
さて、つづいて気になるのが最低利用年数とその解約金について。
現在の3大キャリアでは、2年契約(自動更新)というのが当たり前になっていますが、これにうんざりしている人もいることでしょう。
これを知っておかないと、後になって思わぬ出費を被ることになりますからね。ここは要チェックです。
LINEモバイルでは、契約したプランによって最低利用期間や解約金が変わってきます。
LINEモバイルの公式HPによると、音声通話SIMを利用の場合は、利用開始日の翌月を1ヶ月目とし12ヶ月目の末日までが最低利用期間となっています。その期間内に、サービスの解約又はMNPをした場合は9800円の解約手数料が必要になるとのことです。
最低利用期間と解約手数料 音声通話SIMをご利用の場合、利用開始日から起算し、利用開始日の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで(末日を含みます。)に、サービスの解約又はMNP転出をする場合は9,800円の解約手数料が発生します。
LINEモバイル プラン・価格表より-https://terms2.line.me/linemobile_price?lang=ja
また新規事務手数料やMNP転出時の手数料は、共に3000円となっています。
新規事務手数料 | 3000円 |
MNP転出手数料 | 3000円 |
SIMカードサイズ変更 | 3000円 |
解約手数料 | データ通信:なし |
音声付き:利用開始日の翌月から12ヶ月目の末日までに解約した場合9800円 |
新規契約事務手数料に関しては、Amazonで販売されているLINEモバイルSIMを購入すれば、約1/3で済ませることが可能なので、こちらをおすすめします。
LINEモバイルAPN設定方法
MVNOのSIMを利用して通信をおこなう場合は、契約している事業者用のAPN設定をしておく必要があります。
これをやってあげないと、電波表示はあってもデータ通信が行えないので注意して下さい。
Android篇
Android端末の場合は、「設定アプリ」>「無線とネットワーク」>「モバイルネットワーク」>「アクセスポイント名」>「APN」画面から設定を行います。
APN画面右上の「+」をタップして、「新しいAPN」を追加します。
以下の項目を入力して保存、その後に新しく作成したAPNを選択します。
名前 | LINEモバイル |
APN | line.me |
ユーザー名 | line@me |
パスワード | line |
認証タイプ | PAPまたはCHAP |
iOS篇
iOSの場合は、専用のプロファイルをダウンロードします。この作業は、Wi-Fiに接続した状態で行ってください。
Wi-Fiに接続した状態で、ダウンロード専用URLにアクセスします。
ダウンロードURL
https://mobile.line.me/apn/line.mobileconfig
インストールをタップします。
端末ロックを解除するときに利用しているパスコードを入力します。
インストールをタップして、
もう一度画面下のインストールをタップします。
完了をタップして、設定は完了です。
LINEモバイル実測速度(茨城県つくば市)
さて、次に気になってくるのが実際にどの程度の速度で通信ができるのかという部分ですよね。
毎月の利用料金がいくら安くなっても、通信速度が遅くて全然使い物にならないなんていうのでは、話にならないですからね。
以下は、ぼくが住むつくば市で朝9:00、昼12:00、夜22:00と計測した結果です。
AM9:00
おおくの皆さんは、すでに会社でお仕事中の時間でしょうが、ぼくにとっては出勤前のバタバタしている時間に計測しました。
平日AM9:00の結果がこちらです。
下り | 上り | ping | |
1 | 19.22 | 8.05 | 46 |
2 | 24.45 | 8.07 | 30 |
3 | 21.00 | 7.33 | 42 |
4 | 17.78 | 5.11 | 34 |
5 | 28.37 | 5.44 | 44 |
平均 | 22.16 | 6.80 | 39 |
特別速かったり遅かったりというのもなく、下りは5回の計測とも20Mpbs前後で推移しています。これだけの数値がコンスタントに出ていれば、ほとんどの通信サービスはかなり快適に利用できますよね。
PM0:00
ランチタイムです。この時間は、昼時なので外に出たりモバイル通信を行う人も多くなる時間帯でしょう。
下り | 上り | ping | |
1 | 20.60 | 5.32 | 36 |
2 | 21.73 | 4.77 | 38 |
3 | 15.25 | 7.38 | 31 |
4 | 7.81 | 5.52 | 45 |
5 | 8.97 | 4.40 | 37 |
平均 | 14.87 | 5.48 | 37 |
朝よりは遅くなっていますが、最も遅いときでも7~8Mbps出ています。
YouTubeを再生したりもしてみましたが、まったくストレス無く使えました。
PM23:00
平日の夜なので、皆さんおやすみの時でしょうか?それとも自宅なのでWi-Fiで利用してる人が多いでしょうかね?
そんな時間帯の結果がこちら。
下り | 上り | ping | |
1 | 27.68 | 8.05 | 43 |
2 | 26.26 | 0.78 | 44 |
3 | 37.14 | 3.01 | 62 |
4 | 31.48 | 7.08 | 49 |
5 | 13.36 | 3.88 | 44 |
平均 | 27.18 | 4.56 | 48 |
全体的に安定しています。平均でも27Mbpsを記録していますから、MVNOの速度としてはかなり優秀でしょう。もちろん実際の利用には、ストレスはまったくなく快適です。
ただし、サービス開始からまだ2ヶ月程度なので、利用者が増えてきたときにこの数字がどう変わってくるのかという部分はまったく不明です。
ここでの数字は、あくまでも参考程度にしておいた方がいいと思います。
現在実施中のキャンペーン情報
LINEモバイルで現在行われているキャンペーンが「LINEモバイルデビュー応援キャンペーン」です。
これは、2016年11月日~12月31日の間にLINEモバイルを契約・利用した人を対象に、利用開始日の翌月から毎月3ヶ月間、「コミュニケーションフリープラン」の契約データ容量にプラスで3GBを付与するというもの。
3GBで契約していた場合、利用開始翌月から3ヶ月間は、6GBのデータが利用できるというからかなりオトク。
実際に自分がどれ位のデータ量を使うのか分からない。という人は、少なめのデータ量で契約して、このキャンペーンで試してみて、数ヶ月後に適正なデータプランにするということができちゃいます。
対象期間
2016年11月1日~12月31日に「LINEモバイル」を契約・利用開始された方
※「データ+SMS」、「データ+SMS+音声」両サービスタイプの契約者が対象
対象者
コミュニケーションフリープラン契約者
データ増量方法
利用開始日の属する月の翌月から毎月3ヶ月間、月初から3営業日以内に3GBを付与
まとめ
今年9月から開始されたLINEモバイルという新しいMVNO。
サービス開始からまだ日が浅いということもあり、利用者も他MVNOと比べると少ないのでしょうか?
そのためなのかどうかは、定かではありませんが他社よりも通信速度は高い数値が出ています。この状態が安定して続くというのであれば、この上ない優良回線となるでしょう。このあたりはまだ未知数ですが。
あとは、普段の生活で利用することが多いLINEでデータ残量や契約内容の確認ができるという手軽さは、LINEモバイルならでは。
契約内容とか小難しいというイメージを見事に払拭して、簡単に分かりやすく使えるようになってます。
料金的にはMVNOとしては、特別安いという感じはありませんが、回線・サービス内容・UIなどの全体感をみると十分アリな回線だと思いますよ。
【その他MVNOとの通信速度比較結果はこちら】
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Source:LINEモバイル